医師は高収入を得るべき

医師が年収を追求する転職は是か非か

医師の転職理由として最も多いものが今の年収に不満があるというものです。 そのため、多くの医師はより高い年収を条件として転職先を探していくわけです。 もちろん医師は人の生命にかかわる仕事ですので、この職業に就くということは、収入だけがやりがいでは無いでしょう。 しかしながら、今の勤務先ならどの位の年収が相応なのだろうと悩むケースも多いようです。 お金を儲けるためだけに医師という職業を選んだわけではないにしても、医師が年収にこだわり、より多くの年収が得られるよう転職を繰り返していくことは一般的にネガティブなイメージでとらえられています。 医師の年収を追求する転職について、どうあるべきかを解説しましょう。

医師に対する一般からのネガティブイメージ

医師の仕事は、一般職と比較すると非常に過酷で責任の重い仕事です。

朝早くから医療機関に出勤し、外来、回診、手術、オンコール、当直などで、自宅には寝に帰るだけという医師も少なくありません。

家族とゆっくり話す時間も無く、寝ている時間帯に呼び出されることも多々あります。
しかも、患者の生命にかかわる仕事であるため、ミスは許されません。

睡眠不足や疲労がミスの言い訳にはできないのです。

しかしながら多くの一般の人々は、医師の高い年収に対し、その意味も分からずに批判の対象にしがちです。

その背景には、一般の人々と医師との収入の差が大きすぎることに原因があります。

月収で言えば、一般サラリーマンの3倍以上の医師は多いはずです。

年収でも1,000万円を超える医師は多く、単純にその金額だけを自分の年収と比較し、反発からネガティブなイメージを抱いているのではないでしょうか。

医師という職業がどれほど意味のある職業か、またどれほど激務であるかを知りもせず、収入面だけを取り上げて反発しているのです。

金額差が大きいゆえに、よりネガティブな批判にさらされてしまっていると言っても過言ではないでしょう。

これらが医師にも伝播し、年収を追求することに対してのネガティブイメージが医師にも定着しつつあるのではないでしょうか。

大変な苦労があったから医師になれる

医師という職業に就くには、非常に多くの苦労があったはずです。

医学生時代は勉強に明け暮れ、研修医になっても非常に安い給料で長い間働かなければなりません。

もちろん医学部に入学することも大変だったはずです。

学費も他の学部と比較にならないほど高額です。

また医師国家試験に通ることも大変だったでしょう。

医師資格を取得しても、進歩し続ける医療技術の進歩についていくためには一生学び続けなければなりません。

医師という高収入を得られる職業に就くまでには、どれ程の費用を掛け努力してきたかを考えると、高収入は決して分不相応なものではないと言えるはずです。

医師は高収入を目指すと主張すべき

このような苦労を乗り越え医師という職業に就いたにもかかわらず、現在の日本は医療費抑制のために動いています。

その結果、運営が苦しくなる医療機関が増え、その影響は医師の年収にも及んでいるところが多くあります。

運営の苦しさから医師の年収を抑える傾向だけでなく、医師不足も大きな影を落としています。

つまり、年収を抑えられるだけでなく、仕事は以前よりも激務になっているのです。

このような環境の医療機関は多く、医師はその中で必死に医師としての使命をまっとうするために戦っているのです。

これらを考え合わせると、医師が高収入を目指すことは当たり前ではないでしょうか。
むしろ、高収入を目指すべきでしょう。

そのため、今勤務している医療機関の年収が低いと感じるのであれば、転職という選択肢は当然であり恥ずべき行為ではないと言えます。

高収入を目指すために必要なこと

医師が高収入を目指すことは当然のことです。

しかしそこには落とし穴も存在しています。

それが、目先の年収だけを追求した転職を繰り返すことです。

今の勤務先の年収に不満があり、少しでも高収入な医療機関に転職することだけを目標にして転職を繰り返すと、医師としてのキャリアを構築できなくなってしまいます。

キャリアを構築できなくなると、若い間はそれなりの収入を得ることはできますが、40代50代と年齢を重ねると年収が下がっていきます。

つまり、若い間はオンコールや当直、手術などに対応できますが、体力が衰えてくる年代になった時、これらに対応できなくなります。

例えば診療科の部長職や院長などの上位職に就けば、これらの業務をする必要はなくなりますが、キャリアがなければ上位職に就くことはできません。

目先の年収の良さを追求するのではなく、医師としての生涯年収を上げるための転職が重要になってくるのです。

それは専門医資格であり、様々なスキルや経験などです。

これらを身に付けることで結果的に生涯収入は上がっていき、高収入を得ることができるのです。

これはすなわちキャリアプランの重要性が増しているとも言えます。

キャリアプランをしっかりと構築し、それに沿った転職を行なうことで一生の間に得られる収入、生涯収入を大きくすることができるのです。

キャリアプランを組み立て、医師という職業に見合っただけの高収入を是非得てください。