多くの診療科の医師が転科する内科

多くの診療科の医師が転科する内科

比較的転科しやすいのは内科

多くの診療科の医師が転科する内科

医療において欠かすことができない診療科が内科です。 外科での治療に際しても、患者は内科的疾患を抱えていることがあり、糖尿病・高血圧など様々な疾患をコントロールしながら外科治療を行うには十分な内科の知識が必要になります。 また、ほとんどの患者は初診の際に内科を受診し、その後各診療科に振り分けられるため、内科医師にはジェネラリストとしての能力が求められます。 すなわち、内科とその他の診療科では境界線があいまいな部分があり、それだけ他の診療科から転科しやすいとも言えるのです。 内科への転科を考える場合、知っておくべきポイントをご説明しましょう。

 

内科で求められるドクター像

コミュニケーション能力の高い医師が求められる

内科に限ったことではありませんが、温厚な対応ができる医師はどの科でも重宝されます。

特に内科では初診患者が受診する場合が多く、問診で症状を的確に聞き出すことが医師に求められます。このため、患者から信頼してもらえるような応対ができる医師が必要となります。

内科の治療は外科のように手術を通じた治療ではなく、慢性疾患も多いため、投薬を中心とした長期間の治療になります。

そのため内科で求められるのは、患者と二人三脚で治癒を目指すことができるコミュニケーション能力が必要となります。

患者さんのやる気を失わせることがないように励ましながら不安な気持ちに寄り添うことができるような医師なら内科に適していると言えます。内科医師には、長期にわたってコミュニケーションをとり続ける能力が求められることを知っておきましょう。

今後は外科で必須の解剖学的知識も必要

内科というと、血液検査の値などを元にした投薬治療の診療科と考えてしまいがちですが、実は解剖学的な知識が要求されることも少なくありません。

循環器内科の治療ではカテーテルを使った治療をすることがあるので、血管の走行や病巣への到達経路の理解は非常に重要です。

今後カテーテル治療が進むにつれ、血管の内部からの治療方法はより拡大するだろうと言われています。つまり、病巣まで到達可能な解剖学的経路を理解している外科の知識は、今後内科においても役に立つことが予想されるのです。

内科への転科は医師にとって有意義

他の診療科での知識や経験が活かせる

内科の治療で重要なのは、どの診療科における知識も幅広く持っているジェネラリストであることです。

特に大規模病院になれば、内科は一般内科や総合診療科などの名称で初診患者を診察し、各専門診療科へ患者を振り分ける役目を担うケースも多くなります。そのため、他の診療科から転科した場合でも、比較的以前の診療科の知識や経験を活かしやすいことが挙げられます。

開業に有利な診療科

内科に転科する事で得られるメリットの一つに開業のしやすさがあります。

開業で重要なのは開業の資金と市場の需要ですが、内科はこの二つの面において非常に優れているという事ができます。内科の基本的な診察をするだけであれば検査器具はごく最小限で済むので、設備投資を最小限に抑える事ができます。

また、内科疾患は誰でもかかりうる疾患であり、需要が高いともいえます。将来的に開業を考えるのであれば、内科への転科は非常に有効な方法でしょう。

内科は求人数も多い

内科領域での求人数は非常に多く、診療科の中でも比較的転職しやすい部類となります。

また他の診療科から内科への転科を受け入れている医療施設も比較的多く見受けられます。これは内科では他の診療科の経験や知識を活かしやすいことも影響しています。

転科の求人情報は転職サイトで集めよう

転科は多くの場合、医療施設を転職すると同時に行なわれています。

もちろん、同一医療施設内で転科することも可能ですが、患者や同僚、他のスタッフからの視線も配慮しているためか、同じ医療施設で転科している医師はほとんどいません。そのため転科を考えるのであれば、少しでも有利な条件の求人情報を幅広く集める必要があります。

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