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多くの医師が一度は転科を考えたことがあるかもしれません。 自分が培ってきた医療技術以外に新たな医療技術を求める必要が出てきたり、今の診療科が合わないと感じるなど、理由は様々でしょう。 診療科を変更するのは大きな決断かもしれませんが、医師がステップアップのために診療科を変更することは決してマイナスになるようなものではありません。 転科は、必要な情報や留意するべき事項を正確に把握したうえで臨めば、人生設計を見直すことに役立てることができるでしょう。
目次
医師が置かれている環境は、医療を取り巻く社会情勢や医療機関、医局・職場での人間関係、プライベートなど、様々な理由で大きく変化します。
このような変化はあらかじめ予想ができればいいのですが、ほとんどの場合、予想がつかず、今の環境から変化を遂げる必要があると感じるのは、医師なら誰でも経験することではないでしょうか。
このようなときに悩むのが、単純に勤務先を変えるだけなのか、それともひと思いに転科をしてしまうのかという問題です。
転科をするということは、医局を変え、新たな学会に所属し直し、専門医や認定医資格を新たに取得するために行動しなくてはいけないということです。決して思い付きでできるほど簡単なものではありません。
転科を考えるときには病院などの職場を変える以上に慎重な判断が求められるのです。
「日経メディカル」の現役医師対象調査によると、転科を経験した医師の数は16.7%で、今までに転科を考えたり、今現在転科を検討している最中の医師は18.3%ということです。
年齢別では、39歳以下では40%以上の医師が実際に転科したり、一度は転科を考えた経験がありました。40歳代ではやや減るものの40%近くの医師が、また50歳代になると30%以上が転科したり、転科を考えたことがあると答えています。
このデータからは、年齢が若い医師ほど転科に積極的なことが読み取れます。また転科の理由として最も多いものは、違う診療科に興味を持ったり、魅力を感じたことで、複数回答ながらも40%以上の割合になりました。
これほど多くの医師が転科について悩むのは、医師にとって転科を考えるのは当たり前のことで、多くの医師にとって避けることができない問題なのかもしれません。決して特別なことではなく、誰でも考えることと言えるでしょう。
転科した診療科での専門医取得や必要な臨床経験を考えると、ある程度若いうちに他科への転科を考えるのは適切な判断と言えます。
専門医の取得ができるかどうかは、日本の医療業界においてはキャリアアップのために非常に重要です。転科を考えているのであれば、キャリアアップのためにも将来設計を見直し、医師としての実力を向上させられるように計画を立てるのが大切です。
転科を考えるのであれば、まず自分の定年までの時間的なことを考慮しておく必要があります。
定年まで時間があまり残されていない場合には、転科よりも今の診療科で、専門領域の技術向上を目指すという選択肢も視野に入れておくべきでしょう。
定年後の生活を考えると転科をするのがベストというケースも確かに存在しており、一概に言えることではありませんが、一般的には年齢を重ねた時の転科はリスクが大きくなってしまうことに留意が必要です。今の自分にとって転科の選択肢はどれだけあり、どれほどの将来性があるのかを踏まえて行動すべきでしょう。
医師が転科を考えるのは決して間違いではありません。
他の診療科に興味を持ち、魅力を感じるのは、医師としての向上心の表れだと言えます。しかしながら、実際に転科に向けて動き出すにはリスクもあり、考えておかなくてはいけないポイントがあるのも事実です。
そのポイントさえ間違えなければ、若い医師だけでなく、経験豊富な医師でも転科は可能になります。経験豊富な医師が、さらに他の診療科目にまで領域を広げることは、日本の医療だけでなく、患者にとっても大きなプラスになります。
転科の際のポイントに留意しつつ、医師として社会に貢献できるならば、転科や転職を考えるのも良いのではないでしょうか。