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どのような手術であっても、必ず大きな役割を担っているのが麻酔です。 麻酔無しでは手術はできません。 そして麻酔科医師は、手術時における患者の全身状態を管理しています。 麻酔科医の非常に高度な技術によって手術が支えられているといっても過言ではないのです。 こんな麻酔科医は非常に多くの医療施設から求められています。 麻酔科医の転職事情についてご説明しましょう。
目次
麻酔科医は非常に不足していると言われています。
では麻酔科医は減ってきているのでしょうか。
日本麻酔科学会や麻酔科を掲げる医師、専門医など、実は麻酔科医の総数は1970年代から増え続けているのです。
このような状態であるにもかかわらず、どうして非常に不足した状態だと言われているのでしょう。
近年では手術室やICUなども増えてきているだけでなく、麻酔科医の新たな活躍の場としてペインクリニックやホスピスなどの存在も増えてきています。そのため、活躍の場の広がり具合に麻酔科医師数が追いついていかず、常に不足した状態になっているのです。
上記以外にも麻酔科医の不足に拍車をかける要因があります。
それが手術数の増加です。大学病院だけでなく、中小の病院でも手術を行うケースが増えてきています。
大学病院の医局が、手術時に必要な麻酔科医を確保するために関連病院から麻酔科医を引き上げるケースも見受けられます。
また中小病院では、今まで手術の執刀医などが行っていた麻酔を麻酔科の専門医に依頼するようになってきたことも大きな要因でしょう。これにより、不足している麻酔科医は、ますます不足しつつあるのです。
麻酔科医は全国的に不足しており、不足度が深刻な地域もあります。
しかも年々高度な麻酔技術が求められつつあり、優れた麻酔科医師はどこでも引く手あまたの状態になっています。
また外科領域だけではなく、内科領域や終末期の患者に対する緩和ケアなど、麻酔科医が必要とされる領域は広がりつつあり、その全てが優秀な麻酔科医を求めています。つまり麻酔科医の転職は売り手市場になっているのです。
医師が転職を考える際には色々な目的があるはずです。
年収アップやキャリアアップ、QOLの向上など、人によって目的は様々でしょう。ただ、転職には転職先のニーズが高いのかどうかによって、目的の達成度は変わってきます。つまり、売り手市場なのか、買い手市場なのかが大きく影響するのです。
麻酔科の転職は、明らかに売り手市場です。そしてこの状況は将来的にも変わることはないと考えられています。
手術は今後ますます増え、麻酔を必要とする領域も増えているのですから当然でしょう。麻酔科医師の転職は今後も有利に展開できるはずです。
麻酔科医師の転職のトレンドとして、フリーランス医師になるという動きがあります。
特定の医療施設に勤務せず、必要な時だけ仕事をするのです。医師不足の状況の中、優秀な麻酔科医であればフリーランスとしても活躍することができます。
フリーランス麻酔科医の収入は高く、勤務医とは比べ物にならない年収を稼ぐ医師もいます。ただし、フリーランスになるためには、麻酔科専門医の資格を取得しておく必要があります。今後フリーランスを視野に入れるのであれば、専門医資格の取得を目指すべきでしょう。
麻酔科医師の求人は相当数存在しています。
売り手市場の麻酔科医ですから、好条件の求人が数多く見つかるはずです。そのような場合、最も大切なことは、転職の目的を見誤らないことです。
求人情報が多いからこそ、目的をしっかりと見定めておかなければ、転職したものの本来の目的と違うことに失望してしまいかねません。転職の条件を自分なりに整理しておくことが転職を成功させるためにも重要になるでしょう。