登録は多すぎてもダメ

医師転職サイト複数登録時の留意点

医師の転職に際しては、複数登録する方が良いという話はよく聞くはずです。 もちろん一社だけの登録と比べると、複数登録には多くのメリットがあるため、本サイトでも推奨しています。 しかしながら転職を焦ったり、少しでも良い情報を得ようとするあまり、転職サイトに多く登録しすぎると、弊害ばかりが際立ってくるためお勧めできません。 具体的にどのような弊害が起きてしまうのか、また複数登録時にはどのようなことに留意しておくべきなのかをご説明しましょう。

多すぎない複数登録がベスト

転職サイトは複数登録が最も効率的で効果的ですが、あまりに多く登録してしまうと逆効果になってしまいます。

その理由をご説明しましょう。

全ての登録サイト担当者との面談が必要

転職することを意志決定した背景には、必ず今の勤務先に対する不満だけでなく、将来への目標なども明確になってきているはずです。

そのため転職サイトに登録する際には、誰もが少しでも早く転職先を見つけて安心したいと考えてしまう、その心情は十分理解できます。

しかし、だからと言って多くの転職サイトに登録してしまうことには大きな弊害があります。

転職サイトに登録すると、必ずコンサルタントは面談を要求してきます。

面談は、登録医師の細かな経歴や経験、スキルなどに加え、希望条件や待遇を正確に把握するためのものですから、面談の要求には応えなければなりません。

忙しい医師が勤務の合間や勤務が終わり、疲れた状態で、コンサルタントと面談しなければならないのです。

一社の面談だけでも相当なエネルギーを消費するはずです。

それを登録した転職サイト数だけこなす必要があるのです。

しかも、それぞれの転職サイトコンサルタントには、希望条件などが正しく理解されるよう、正確に伝えなければならないのです。

多く登録すればするほど大変になる事は想像がつくでしょう。

多く提案される求人情報の管理は大変

多くの転職サイトに登録する大変さは、他にもあります。

もし登録した複数の転職サイトから、それぞれ転職先について複数の提案を受けたとしたら、その情報の管理だけでも大変です。

A社から提案を受けた医療機関についての回答や連絡などをB社に送ってしまう等、混乱が生じてしまうことは、容易に想像できます。

単なるミスで終わっている間は良いですが、それが応募資料などに関することや面接などの日程に関することなどの場合、アピールポイントを間違えたり、面接日を他の医療機関と勘違いしたりすることもあるでしょう。

これによって、本来なら採用されていたはずの医療機関に採用を断られる場合もあります。

これでは何のための転職サイト登録だったのか、分からなくなってしまいます。

複数登録していることを明らかにするべき

転職サイトを複数登録する場合、複数登録している事実を新たに登録する転職サイト側に伝えるべきかどうかで悩む場合もあるでしょう。

伝えずに登録する場合は、新たに登録した転職サイトのコンサルタントのやる気を損なわないようにしたいと考えているのでしょう。

しかしながら明らかにしていないと、以前から登録している転職サイトからの求人情報を優先したい場合、提案された求人情報を断る理由に困ってしまいます。

また以前から登録しているコンサルタントとの方がスムーズで、新たに登録した方は、コンサルタントと気が合わないなどの場合にも対応に困ってしまいます。

つまり複数登録している事実を隠すメリットはほとんどなく、困る場合の方が多いのです。

新たな転職サイトに登録する際には、必ず複数登録していることを伝える方がコンサルタントも気持ちよく対応できるだけでなく、他よりも良い求人情報を提案して、採用に結びつけようと頑張ってくれます。

複数登録の事実は、最初に明言しておくべきなのです。

転職サイト複数登録の意味を理解しておく

転職サイトの複数登録には多くの意味があり、メリットも多くあります。

その意味を理解しておけば、複数登録することのメリットを最大限活かすことができます。

転職サイトのコンサルタント同士を競わせることができる

転職サイトは自社を通じて転職が成立しなければ利益になりません。

そのため転職サイトに複数登録し、その事実をはっきり伝えておくことで、自社を通じて転職してもらうためにも、良質な求人情報を提供してくれるようになります。

つまり、転職サイトのコンサルタント同士、競ってもらうことができるのです。

コンサルタントとの相性や提供情報の質から選べる

複数登録している転職サイトの中には、気が合わず、能力が劣るコンサルタントがいるかもしれません。

また、提供される求人情報の質が明らかに劣るケースもあるでしょう。

転職サイトを複数登録しておけば、その中から信頼できる転職サイトやコンサルタントを選択し、メインとして考えることができるわけです。

すなわち、転職サイトやコンサルタントを比較することができるのです。

複数登録の際はタイプの異なるものを選ぶ

転職サイトを複数登録する際には、必ずタイプの異なる転職サイトを選ぶべきです。

例えば大手転職サイトばかりを複数登録しても、大きな違いは感じられません。

大手から一社、中小から個性の異なる転職サイトを二社ほど選ぶなどしておけば、それぞれの転職サイトのメリットを最大限活かせるはずです。

また登録数も3社程度が一番管理しやすいとも言え、おすすめです。