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転職を考えている医師は多く、自分が考える希望条件や待遇に沿った形で転職を成功させるためには、他の転職希望医師との差別化ができなければなりません。 そのためにも転職市場における自分の価値をしっかりと見定め、優位点をしっかりと転職希望医療機関にアピールしていく必要があります。 内科領域のニーズやそれに対応したアピールをするためには、自分の商品価値をどこに見いだせばいいのでしょうか。 具体的な診療科別にご説明しましょう。
目次
総合内科の専門医資格を保有している医師は非常に多く、社団法人日本専門医制評価・認定機構(現「一般社団法人日本専門医機構」)のデータによると平成25年度時点では15,125人が資格を保有しています。
この専門医数は、外科、整形外科に続いて三番目に多い人数です。
このデータを見ると、総合内科の専門医資格は、内科を診療科としている医師にとっては保有していて当然とも言えるのでしょう。
そのため、総合内科専門医資格を保有しているだけではアピールポイントとは言い難い状況です。
しかしながら、総合内科専門医資格に付加して、関連する領域である消化器病専門医や呼吸器専門医、糖尿病専門医などの資格を保有していると、医療機関に対するアピール度は一気に高くなります。
一方、総合内科専門医資格しか保有していない若手医師などの場合は、その資格を取得するまでに非常に短い期間で取得できたこと、また関連する領域の専門医資格を取得することを考えているなどの向上心を全面に打ち出すことで差別化につながっていきます。
近年のがん患者増加によって、消化器病専門医のニーズは高くなっています。
そのため胃腸科、肝臓科、内視鏡科などを標榜している医療機関に対しては有利な資格と言えます。
求人そのものも非常に多いため、地域密着型のクリニックだけでなく、大規模医療機関などからの募集も見受けられるため、好条件での勤務も不可能ではないでしょう。
なお、消化器系の疾患の診察には内視鏡による診察が必須となっており、内視鏡専門医資格を合わせて保有していれば、他の応募医師との差別化につながります。
また今までに学会認定の医療機関での勤務経験があった場合には、その際の研修や対峙した症例から豊富な経験と知識があると認識されるため、有利に働く場合が多くあります。
呼吸器専門医数は全国でも少なく、社団法人日本専門医制評価・認定機構(現「一般社団法人日本専門医機構」)のデータでは平成25年度で5,149人と、総合内科専門医のおよそ三分の一程度です。
そのため、この資格を有している医師が転職する際には非常に有利と言えるだけでなく、他の診療領域にも応用が利く分野でもあり、転職だけでなく転科にも効果的と言えます。
また、現在は呼吸器内科を標榜している医療機関は少なく、それを他との差別化にしたいと考える医療機関も潜在しています。
このような医療機関に対しては、総合内科専門医と呼吸器専門医の両方の資格を保有していた場合、他の医師との優位差は大きくなるはずです。
高齢化が進む現代では、心筋梗塞や高血圧、心不全、動脈硬化などの循環器疾患の患者が多く、それに伴って循環器専門医に対するニーズは高まっています。
循環器専門医に対する求人は全国的に広く募集されており、総合内科専門医より一般的に年収などが高めで募集されています。
そのため、ニーズを備えた医師であれば、勤務に際しての希望条件に沿った転職が可能なケースも多いはずです。
また循環器専門医の働き方は、循環器疾患全体についての診察などに対応するゼネラリスト的な働き方と、循環器疾患の中でも特定の疾患に対しての知見や経験、スキルが高いスペシャリストに二分されます。
ゼネラリストの場合は、都市部以外のクリニックや比較的規模の小さな医療機関への転職が有利です。
一方スペシャリストの場合は、大規模医療機関や、その分野で有名な医療機関などへの転職が有利になります。
どちらの場合も、自分の得意とする方向性を明確にアピールすることが転職を有利にしていくことにつながっていくでしょう。
近年の糖尿病患者には、生活習慣病であるⅡ型糖尿病患者が増えてきています。
糖尿病は定期的な通院やケアが必須であり、これを怠ると色々な合併症が発現します。
そのため医療機関にも糖尿病に力点を置いたところが多いものの、糖尿病専門医を保有している医師は、社団法人日本専門医制評価・認定機構(現「一般社団法人日本専門医機構」)のデータによると平成25年度で4,760人と、非常に少ないのが現実です。
つまり、糖尿病専門医は非常にニーズが高いと言えます。
糖尿病につきものの合併症では様々な診療科との連携が必要であり、患者が取り組むべき食事療法や運動療法などにも言及し、患者本人の努力を促していかねばなりません。
そのため糖尿病専門医の転職に際しては、症例などだけをアピールするのではなく、今までの経験で、コミュニケーションをどのように発揮してきたか、どのような方法を取ってきたかなどの実績をアピールすることも重要になってきます。
一般的にアピールするというと、都合の良いことだけを主張すると理解されがちです。
そのため、アピールするなんて得意ではないと思う医師も多いでしょう。
しかしここで記述したアピールは、伝わりにくいことや自分の取り組み姿勢、考え方などを理解してもらうよう、積極的に説明するということです。
そうすることが、今まで医療に貢献してきた熱意を正しく伝えることになるのです。
そのことを忘れずに、積極的にアピールして、転職を成功させてください。