医師は定年後であっても好条件での転職ができる?

医師は定年後であっても好条件での転職ができる?

定年後こそ好条件の勤務先に転職したい!

医師は定年後であっても好条件での転職ができる?

一般的には医師にも定年が設けられています。 しかしながら今まで積み重ねてきた知識や経験を生かして、生涯現役でいたいと考える医師もいるでしょう。 とは言うものの、昔より体力は衰えており、激務はさすがにこなせない。 できればのんびりと働けるところがあればいいのに、と考える医師が好条件で転職できる先はあるのでしょうか。

 

医療施設によって変わる定年

医師の定年は医療施設によって異なる場合がほとんどです。
また施設によって退職金や定年後の扱いも変わってきます。

国公立病院に勤務している場合

国立や公立の病院や大学、県や市、村などの自治体が運営する病院、国際機関が運営する施設などで勤務している医師は公務員となります。

医師であっても他の公務員と同様、定年があり、基本的に65歳で定年を迎えることになります。定年後に同じ施設で再雇用された場合でも、法律によって定年の延長扱いになります。

民間の医療施設に勤務している場合

民間の医療施設で働いていた場合は、その施設の就業規則で定年が規定されているかどうかによって変わってきます。

規定されている場合には定年退職となりますが、実際には定年の延長や非常勤として勤務するなど、医師不足の現状から、施設によって定年後の扱いも異なります。

開業医の場合

開業医には定年は存在しません。

自分が働けると思う間は何歳になっても働き続けることができます。

自分一人だけの診療体制では体力的に厳しいと感じた場合には、地域への貢献を考えて、アルバイト医師を雇用するなどの方法をとることも多く見られます。

フリーランス医師の場合

非常勤やアルバイト的に就業するフリーランス医師の場合、受け入れてくれる医療施設がある限り働くことができます。定年は関係ありません。

定年後の転職の実状

定年後に転職する際に理解しておきたいのが、内科系の有利さです。

外科系の医師にはどうしてもオペが必要になってきます。

長時間のオペに耐えられる体力や技術力も維持しておかなくてはなりませんが、高齢になるとこれらは困難になってきます。また外科系医師は定年後も同じ医療施設に留まるケースが多く、年齢に応じた役職に空きが少ない傾向にあります。

一方内科系は高齢医師でも転職できるケースが比較的多く、求人数も外科系に比べると多く見受けられるのが実情です。

定年後の転職先として好条件の職場とは

内科系や外科系を問わず、定年後に少しでも好条件で働ける勤務先としてはどんなものがあるのでしょうか。

介護老人保健施設

介護老人保健施設は介護が必要な高齢者の自立支援のための施設です。

この施設には医師の常勤が必須であり、医師は健康状態のチェックやその結果に従った看護師やリハビリ担当者への指示が仕事となります。

また入院治療が目的ではなく、リハビリが目的の施設ですから、重症患者は入所していません。
容体の急変などもまずないので、のんびりと働くことができます。診療科目を問わず、しかもベテラン医師を求めているケースが多く、収入も1,000万円を超える求人が多く見受けられます。

産業医

産業医とは、一般企業労働者の健康およびメンタルヘルスを管理することが仕事です。

法令で、企業の事業所では50人につき一人の産業医を選任することが義務付けられているため、定年後の医師も就業しやすい環境にあります。

就業形態は雇用企業の従業員と同じになるため、完全週休二日制や有給休暇が設定されます。勤務時間も従業員と同じで、定時が守られています。

また健康管理やメンタルヘルスチェックを仕事にしますので、治療することはまずありえません。医療施設の勤務医とは全く異なる就業形態なので、QOLを重視する医師にも人気が高い職業です。

収入は1,000万円ほどの求人が多いようです。

健康診断医

常勤ではなく、スポット的な働き方となります。

健康診断ですから、急性期患者はおらず、治療の必要もありません。しかも働きたい時だけ働くことができ、医師の年齢は問われません。

むしろ穏やかに接することができる定年後の医師に向いた職場と言えるでしょう。

定年後でも再就職は容易

上記のように、医師は定年後でも再就職可能です。

のんびり仕事ができ、しかも今までの経験や知識を存分に生かせる職場は確実にあります。

しかしながら、高収入な職場には応募が殺到することも事実です。

少しでも早い時期から転職サイトに登録し、コンサルタントと綿密な計画を立てて行動すれば、理想的な環境を手に入れることができるはずです。