ニーズを事前に把握すれば対策は立てられる

医師の転職で医療機関が合否を決める３つの判断基準とは

医師が転職を成功させるまでには書類選考や面接があり、医療機関はこれらの結果を加味して合否を判定しています。 履歴書や職務経歴書の内容や書き方、面接で上手く受け答えできたかどうかも影響しますが、医療機関は最終的に何を判断基準として合否を決めているのでしょうか。 合否の判断基準が理解できれば、対策を立てやすくなるはずです。

医療機関のニーズに合致しているかどうか

医療機関が医師の求人を募集するには必ず理由があります。

考えられる理由としては、医師に欠員が出た、医師を増員しようとしている、新しい診療科を開設しようとしているなどです。

その理由によって望まれる医師像は異なってくるはずです。

募集する医師のポジションによっても望まれる医師像は変わってきます。

管理職的な医師、つまり内科部長や外科部長などのポジションです。経験や知識、スキルがあるだけでは不十分で、管理職的ポジションに就く能力があるかどうかが判定要素になってきます。

またその病院の診療体制によっても、求められる医師像は変わってきます。他の診療科との連携や若手医師が多いのか、ベテラン医師が多いのかなども影響するでしょう。

これ以外にも、医療機関の患者層によっては、診察時の接し方に注意が必要なケースもあります。

例えば、下町にある病院と、都心の高層マンション群の中にある病院とでは、患者とのコミュニケ―ション方法にも違いがあるはずです。

すなわち病院によって、求める医師像はすべて異なっており、その理想に合致しているかどうかが重要になります。

医療機関が求めるニーズを事前に把握しておくことができれば、自分の実績の中からニーズに合致した部分をアピールすることができます。

希望の勤務条件が医療機関のニーズと合うか

医療機関が医師の求人を出す際、年収や勤務条件は提示してあることがほとんどです。

しかしながら、医師側からも要望年収や要望勤務条件を提示することも可能です。

両者に開きがある場合は、そこで交渉となるわけです。その際に重要なことは、あまりにも開きが大きすぎる場合は、医療機関のニーズと合致していないことになり、採用を見送られるということです。

また交渉する場合は、自分が絶対に譲れない条件と譲っても構わない条件を明確にしておくことです。いくら理想的な医療機関でも、譲れない条件が受け入れられない場合は辞退するべきでしょう。

なお、医療機関がどの程度医師の条件に応えられるかは、事前の情報収集である程度把握できます。

例えば、どの程度の年収までなら支給される可能性があるのかは、自分が転職することで診療報酬をいくら上積みできるのかをもとに試算することが可能です。勤務日数や時間帯については、既存スタッフの勤務体系をもとに判断しましょう。

既存スタッフとの円滑なコミュニケーションは可能か

面接時には、既存スタッフとのコミュニケーション相性も判断基準となります。

医療現場ではチームで治療にあたることもあり、コミュニケーションがうまくいかないと患者に不安感を与えるだけでなく、医療事故にもつながるリスクもあります。

また、1人の医師を採用したがゆえに離職者が発生すれば、新たな人材を再度募集する必要が出てしまいます。そのため、面接担当者が話しやすさなど、一般的なコミュニケーションをチェックします。面接の際には積極的に会話し、コミュニケーション力の高さを示しておくと良いでしょう。

判断基準を踏まえた対策は転職サイトにお任せできる

転職の際には転職サイトへの登録が非常に有効です。

転職サイトに登録すると、コンサルタントが面接対策までサポートしてくれます。医療機関がどのようなニーズを持っているかも事前に詳しく聞くことが可能になります。また、希望条件をどの程度まで受け入れてもらえるかについてもコンサルタント経由で情報を入手しておきましょう。

特に、年収面での交渉は自分で行いづらいでしょう。求人に示されている額に満足できない場合は、あらかじめコンサルタント経由で交渉してもらうことも可能です。

転職サイトは有効的に活用すべきです。