医師の転職で必要な履歴書の書き方【志望動機・自己PR欄】
人間性と熱意が転職を成功に導く
失敗しない医師転職
医師の転職で必要な履歴書の書き方【志望動機・自己PR欄】
人間性と熱意が転職を成功に導く
非常に楽な寝当直という医師のアルバイト
競争率の高いアルバイト
医師は定年後であっても好条件での転職ができる?
定年後こそ好条件の勤務先に転職したい!
今後ニーズが高まる医師のファーマコビジランス転職
将来は医師の定番転職先にも
医師の転職や開業時に起こりやすいトラブルとは
契約書をもう一度見直そう
医師の製薬会社のMD転職で知っておくべき仕事内容
医師の視線で開発に関わる
医師が将来のために医局を辞めるべきタイミング
このような時は退局すべき
医師の悩みと転職理由とは?
悩み解決に多くの医師が用いている転職
女性医師の産休や育休後の再就職による現場復帰
復帰しやすい環境の医療機関は多い
医師としてのやりがいはあるがハードで訴訟も多い産科への転科
転科医師の必要性が高まりつつある
非常勤での募集は多い
医師が勤務する際、外来だけでなく入院患者を受け持つことがほとんどです。 入院患者を受け持つということは、オンコールや当直などがあるとも言えるわけです。 オンコールや当直があると医師の仕事は不規則になり、当直明けに外来診察をしなければならないなど、厳しいものになります。 入院患者を受け持つことの無い、外来のみを担当することができれば、勤務時間は規則正しくなり、休日などもゆっくり休むことができるため、QOLも確保することができるはずです。 では外来のみを担当する転職は現実的に可能なのでしょうか。 また可能であったとしても、そのような求人は多いのでしょうか。
外来のみを担当したいと考えている医師の環境を理解するために、医療機関の外来を受診する患者そのものが増えているのかどうか、入院患者と比較してみましょう。
厚生労働省による平成26年度患者調査の概況によると、入院患者は平成17年から調査年度の都度、減少しています。
平成26年度の入院患者数は1318.8 千人となり、内訳は、病院入院患者が1273.0千人、診療所入院患者は45.8千人となっています。
一方、歯科診療所の患者を除く外来患者は5874.9千人となり、内訳は、病院外来患者が1 641.9千人、診療所外来患者は4233.0千人となっています。
これに歯科診療所の外来患者1363.4千人を合計すると、総外来患者数は7238.4千人となり、実に入院患者のおよそ5.5倍の人数になります。
また総外来患者数の推移は、平成17年度からほぼ横ばい状態を保っています。
これらのデータからは、入院患者数は減少しつつあるものの、外来患者数は変わらない、つまり医療機関外来に対するニーズは以前と変わらず高いことが読み取れます。
外来患者数がほぼ横ばいを示しているのには、近年増えてきた専門外来の影響も否定できないでしょう。
一般的には比較的規模の大きな医療機関に設けられていますが、クリニックや診療所などでも専門外来を標榜しているところも増えてきました。
内科領域では禁煙外来やリウマチ外来、頭痛外来などがあり、外科系では肛門外来や乳腺外来、皮膚科ではアトピー外来、婦人科では不妊外来や更年期外来、呼吸器科では睡眠時無呼吸症候群外来など、多くの専門外来が見受けられます。
これらは専門外来の名前の通り、外来のみの診療です。
また専門外来の名前は規定があるわけではないので、医療機関が独自の名前を付けています。
これらの専門外来は医療機関の独自性を打ち出したものであり、国の医療費抑制政策によって経営が苦しくなりつつある医療機関にとって、外来患者を少しでも多く集めるための手段となっています。
上記のように、外来患者は減ることなく、しかも専門外来を設ける医療機関が増えてきていることから、外来診療のみの求人は多く見られます。
求人には病院など入院施設がある医療機関の外来での求人、そしてもう一つは入院設備の無いクリニックからの求人に分けられます。
どちらの医療機関でも常勤での募集と、非常勤での募集が見られますが、多いのは非常勤勤務での募集です。
非常勤勤務は、子育てや家事をしながら仕事ができるため、女性医師に人気がありますが、医療機関にとっても実は経費削減になるためありがたいのです。
常勤の場合、給料は固定給を支払わねばならず、社会保険料も雇用先である医療機関が負担する分を支払う必要があります。
しかしながら非常勤の場合は、働いた時間分だけの給料を支払えば良く、社会保険料の負担分も必要ありません。
もちろん福利厚生も考慮する必要はないのです。
必要な日数や時間だけ勤務してくれて、時給や日給だけを支払えば良い非常勤医師は、医療機関にとっても使い勝手が良く、そのため外来診療のみの求人は非常勤での募集が多くなっています。
外来診療のみの求人は、病院やクリニックから多く掲載されていますが、どのような医師でも外来診療のみを担当することができるのでしょうか。
外来診療で重要なことは、患者の話や診察内容から的確に診断できなければ、検査や治療を施すことができません。
これにはある程度キャリアを積んだ医師でなければできないことです。
そのためどのような医療機関でも、若手医師が外来診療を担当することはまれで、ほとんどの場合、若手医師は病棟担当としてベテラン医師の指導を受けながら患者の治療を施します。
つまり外来診療のみの求人では、経験の浅い若手医師が応募しても、採用される可能性は少ないと言えます。
外来診療のみの求人では非常勤での募集が多いということから、必然的に条件面を重視した転職先探しになっていきます。
この場合は転職サイトを有効に活用して、少しでも条件面で有利な転職先を探していくべきです。
転職サイトも一社だけの登録ではなく、複数登録して、少しでも早く好条件の求人情報を入手することが、転職を成功させることにつながっていくはずです。
非常勤勤務こそ、転職サイトの有効利用が必須になってくるのです。